まず感染症については、日ごろからの生活習慣改善による感染症予防と、休日・夜間の緊急診療体制の充実が重要です。関西メディカル腎移植クリニックは隣接する関西メディカル病院との連携によって24時間体制の診察・入院体制が機能しており、他の腎移植フォローアップ施設の患者さんにも対応しています。
臓器移植で問題となるサイトメガロウイルス感染症に対して迅速検査ができるのは、腎移植クリニックとしては日本で関西メディカル腎移植クリニックのみですので、他院からの緊急紹介もあります。
また腎移植患者さんは新型コロナウイルス感染症への抵抗性が弱く、国内外での死亡例も少なくありません。関西メディカル腎移植クリニックでは1例の死亡もありませんが、これは希なことです。
毎月の受診で早期発見・早期治療を行い、緊急時の迅速な入院治療を実践していることが死亡例ゼロを達成できているのです。この実績によって、2020年度から、厚生労働省・科学研究費補助金・新型コロナウイルス・ワクチン接種の効果判定の研究施設として日本で最も多い症例を報告しました。

腎移植患者は免疫抑制剤を毎日服用しますので悪性腫瘍の発症率が高くまた進行も早いのです。
当院では、毎月の受診によって、CTや超音波検査などを定期的に行っています。
2018年のクリニック開設以来、様々な悪性腫瘍が発見されましたが、早期発見・早期治療によって1例の死亡もありません。
社会復帰している患者さんが毎月受診・検査するために、関西メディカル腎移植クリニックでは土曜日外来を充実させています。やはり隣接する関西メディカル病院との連携によって、ほぼ全ての検査が土曜日も可能となっています。
同時に3つの診療室での外来を行い、待ち時間の短縮を達成しています。